釈阿理のひとり言
嫌な相手と上手く付き合うウラ技(1)
11月に入り暦の上では間もなく立冬。例年なら『晩秋』という時期ですが、関東地方ではまだまだ半袖が活躍中。本当におかしな陽気ですね。
そうは言っても今年もあと2ヶ月を切りました。今年はどんな一年でしたか?
今日のテーマは『嫌な相手と上手く付き合うウラ技』。
『あぁこの人好かんわ~』と思う相手。学校、職場、ママ友etc. どこにでも必ずいますよね。
先日こんなご相談がありました。『転職して間も無いのですが、今の会社辞めようと思うんです。』と穏やかではありません。
詳しく聞いてみると『仕事は面白いし会社に不満はないけれど、嫌な先輩がいるので耐えられない』とのこと。困ったことですが、実は良くある話です。
せっかく良いお仕事を見つけたのに、嫌な先輩一人のためにまた転職するなんて勿体ない!と言う訳で、上手くやり過ごすウラ技を教えて差し上げました。
やってみてダメなら転職すれば良いわけで、何もせずに逃げるのは勿体ないですよね。

【人間の不思議な感じ方】
創造してみてください。あなたは今、急にはお腹が痛くなったとします。どんな風に感じますか?
→ 『どうしたんだろう?何だろう?これからもっと酷くなるのかな?』
とても不安になりますね。
『そういえば今朝飲んだ牛乳、ちょっと変な味がしたような気がする。確か賞味期限切れていたような・・・』
→ 『やっぱりあの牛乳がヤバかったんだ!』
そう気付いた時、気持ちはどのように変化しますか?
『あっちゃー!やってしまった!』と思いつつ、原因が分かると少し安心しませんか?
続いて下したり、吐き気がしたりしたら、『ヤバい牛乳』を確信して、食あたりへの対応策を講じますね。
人は、原因の分からないことに不安を感じます。
同じ事象が起きていても、原因が分かるだけで、少し安心するのです。
【この法則を人間関係に応用する】
嫌な相手というのは、自分が嫌だなと思うことを言ったり行ったりする人=自分と違う価値観、習慣、性質、思考を持った人ということになります。その違和感を『イヤ=不快』と感じるワケですね。
対策としては『嫌なヤツ!』とシャットアウトする前に、先ず冷静に相手を良く観察してみてください。
どのような価値観、習慣、性質、思考であなたのイヤなことをするのか?言うのか?
注意深く観察していると、必ず一定の傾向が見えてきます。
するとその人の考え方や習性が解るようになってきます。
(気学はザックリとその人のタイプを判断するのに役立ちます)
『お腹が痛い理由はもしや今朝のヤバい牛乳?』と解った状態になりますね。
相手の考え方や習性が解るようになると、相手の行動が予測出来るようになって
→①イヤなことを言ったりしたりされないように防御する。
→②イヤなことを言ったりしたりされる前に『来るぞ!』と予測出する。
こんなことが出来るようになります。
これだけで気持ちの負担はかなり軽くなるはずです。
『ガツン!』とやられて傷つくのと、『ほら来た!またこんな嫌み言ってるよ!』と構えて受けるのでは、全然心持ちが違います。
なぜならば、相手の行動を予測出来ると言うことは、自分の方が相手よりも心理的に優位な立場で居られるからです。
釈阿理の格言:『やられた!』と思った瞬間あなたの負け!→『やられた!』と思わぬところに負けは無し。
相手を観察する際は、『何故こういう言い方をするのだろう?』、『何故こういうことをするのだろう?』と考えて見ること。
そして『自分だったらどんな時にこういう言い方をするかな?』、『自分だったらどんな時にこんなことをしたくなるかな?』と考えて見てください。
実はこれ、『相手の立場に立って考える』トレーニングでもあるのです。
習熟すれば、相手の心の内側を垣間見ることができるようになりますよ。
因みに件のご相談者さんは、このウラ技をマスターされ、今では先輩とも上手くお付き合いされているそうです。
『先輩も最初に思ったほど悪い人では無かったです』と仰っていました。
めでたしめでたし!
明日も素敵な1日でありますように!
釈阿理 合掌