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釈阿理のひとり言

『鬼門』って何だかご存知ですか? & 2023年大予測のご案内

2023年02月01日

02月の03日は『節分』ですね。玄関に柊の小枝と目刺しを飾り、日が暮れると『鬼は外』『福は内』と大きな声で唱えながら煎った大豆を撒く風習があります。
私が子供の頃は、家々から『鬼は外』『福は内』の声が聞こえ、翌朝には道路や歩道に豆が落ちていて野鳥たちが大喜びで啄んでいましたっけ。最近は『鬼は外』の声も聞かなくなりましたね。

ところで節分は立春とは異なりますね。立夏や立秋の前日は節分とは言いませんが、何故立春の前日だけを節分と言うのかご存知ですか?
そして節分で『鬼』が出てきたついでに『鬼門』って何だかご存知ですか? 実はこの2つの事柄には深い関連があるのです。
今日はその辺りを解説してゆきましょう。

 

『誕生日が節分より前の人は、前年の干支になる』
という話を聞いたことがあるでしょうか? これは日本で古い時代に採用されていた【立春】を『新しい年の始まり』とする考えに依るものです。
現代の日本では01月01日が新しい年の始まりと言う事になっていますが、お隣の中国や韓国では旧歴の01月01日をお正月とします。中国では『春節』と言いますが、今年は01月22日でしたね。他にもイスラム教の国では断食明けのハリラヤがお正月→毎年時期が異なる等々、色々なお正月があるものです。

本来は二十四節季の『立〇』の前日が節分ですから、節分は年に4回あるのですが、年の改まる『立春』前の節分が特に重んじられ現在もその行事が伝承されているようです。と言う訳で、釈阿理も立春で新年を迎える派です。節分は大晦日みたいなものですね。この記事を書いている本日はまだ節分前ですので、寅年です(笑)。

では次に【鬼門】のお話をしましょう。
古来日本では毎年変わる十二支だけで無く、毎月、毎日、毎時に十二支を割り当てて呼称としていました。例えば『令和5年卯月十日午の刻』といった具合です。この年月日時のうち、月は12ヶ月ですので、6月と言えば午の月、子の月と言えば12月と確定しています。12月が子ですので、1月が丑、2月が寅の月と言う事になります。

鬼門の方位というのは北東方向とされます。そして月日や時刻の呼称に十二支を用いていた時代、方位も十二支を使って呼んでいました酉の方(西)といった具合です。360°を12で割ると30°になりますね。十二支1つが30°の範囲を担当します。
北=子、南=午、東=卯、西=酉。では東南は? 東南は巽(たつみ)、南西は坤(ひつじさる)、北西は乾(いぬい)、北東は艮(うしとら)と読みます。

何かお気付きですか? 巽=たつみ=辰巳、坤=ひつじさる=未申、乾=いぬい=戌亥、艮=うしとら=丑寅、なんですね。即ち東南、南西、北西、北東は、それぞれ2つの十二支が担当するので、各60°の範囲ということになります。

そして先に『鬼門の方位というのは北東方向』とご案内しました。北東方向というと艮=丑寅ですね。そして丑の月と言えば01月、寅の月と言えば02月その間にあるのは?そう、節分です。即ち『丑と寅の間には年と年の継ぎ目=切れ目=裂け目がある』ことから、『魔が入る、鬼が入る』としてここに出入り口や開口部を設けることを嫌ったのです。

更に南西方向=坤=未申の方位は、丑寅の対面になることから、『鬼門から入った鬼が裏鬼門から抜けてゆく』との考えからこの北東~南西のラインを鬼の通り道と考えて直線上に繋ぐことを嫌います

『な~んだ、そんな事だったのか』と思う反面、『えっ!そこに繋がる?』とも思いますよね。と言う訳で、昔の日本では、十二支が大活躍!方位、年月日時の呼称として日常的に使われていたと言うお話でした。
※節分や鬼門の起源については地方により諸説あるかと思いますが、ここにご紹介するのは私が師匠から伝承した内容です。

このような雑学、昭和初期のお生まれの方は結構ご存知でしたが、戦後世の中が大きく変変わって伝承されなくなってしまいましたね。しかし方言などと同様、日本古来の文化です。このまま消えてしまうのも寂しいなと思います。因習、迷信と言っても、それなりに根拠はあったりしますので、是非こうした雑学の知識も頭の片隅においてあげてくださいね。


さてさてお待たせしました!
2023年 令和五年癸卯年四緑木気中宮年 時勢と各人の年運 A4判19頁の大作が出来上がりました。
ボリュームが大きいので、noteで公開しています(完全版)かなりシビアに書いている部分もあるので、一部有料コンテンツとなっています。
そして九星各人の年運概略だけをまとめた無料版もご用意しました。


昨年公開した2022年版も、年末に読み返してみるとかなり的中していました。皆様のリスクマネージメントに少しでもお役立て頂ければ嬉しいです。

立春とは言っても、未だ暫くは寒さが続きます。風邪も流行っているようですので、暖かくしてご自愛くださいね。
皆様にとって素敵な癸卯年でありますよう心よりご祈念申し上げます。
釈阿理 合掌
 


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