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釈阿理のひとり言

『悩んでいます!』実は『可愛そうな私』が居心地が良い?

2022年05月31日

六月、雨の季節ですね。どんよりとした灰色の空にシトシトと降る雨。景色を彩るのは紫陽花と木々の付ける白い花くらい。気温も肌寒いし…。こんな日が続けばどうしても気分が沈みがちですよね。お悩みのある方、体調の優れない方にとっては尚更です。

お悩みのご相談をお受けしていると、有るタイプの方に時折出会います。それがタイトルの『可愛そうな私が居心地が良い』方。そんな失礼な言い方をして!と叱られてしまいそうですが、カウンセリングやご相談をお受けするお仕事の方とお話をすると、皆さん『アルアルだよね~』と仰います。私自身もこの罠に陥りそうになることが無きにしも非ず。そう、誰でも陥り兼ねない危険な心の罠なんです

 

もちろんご本人はこの事実に全く気付いていません。本当にお悩みで、苦しくて、助けを求めていらっしゃるのです。では何故私たちは『可愛そうな私が居心地が良い人』などと酷い言い方をするのでしょう? それは、お話を伺って改善の方向性を示しても、全て否定される事で解るのです。
例えて言えば、『お腹が痛いんです』という相談者に『病院へ行けば?』と言うと『時間が無い』『では薬局で薬を買えば?』と言うと、『薬局は遠くて行かれない』『仕事を休んで休養すれば?』と言うと『今は繁忙期だから休めない』こんな感じです。『どうしたいの?』と聞くと『どうして良いのか解らないから相談している』と言います。

どのような時にこの罠に陥るかと言うと、現在の状況を心が拒否しているのに、拒否しているご自身を受け入れられない(認めたくない)場合が多いです。嫌なのに、嫌だと言えない、嫌だと思っていること自体を悪いことだと思っている、といったケースです。心がにっちもさっちもの八方塞がりなんですね。実際に良くあるケースは『会社を辞めたいけど辞められない』ストーリーでしょうか。 

こうして分解してみると、殆どの方が大なり小なり似たような罠に陥ったことがおありだと思いますここから抜け出すには、全ての条件を取り払って、いや一旦棚上げして、『何でも好きにして良いよ!』と言われたらどうしたいのか?を考えて見てください。もう『~れば』だろうが『~たら』だろうが夢だろうが幻だろうが構いません妄想を最大限拡大して求めた先が、多分アナタの本当に求めていること。

人生なんて長いようで短くて、来年今と同じ状況とも限りません。目的が解ったら、一つ一つクリアする方法を考えてゆきましょう。行き先が解れば、どの列車に乗れば良いのかも解ってきます。本当の心の声に蓋をしないことが『可愛そうな私』から脱出する最初の一歩です。勇気を持って向き合ってみてね。

釈阿理合掌


 


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