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釈阿理のひとり言

『土用の丑の日』と言いますが・・・

2021年07月27日

明日は『土用の丑の日』ですね。この頃暦の上では大暑にあたり、暑さの最も厳しい時期とされています。古来ウナギを食べる風習があるのも、栄養を付けて暑さ負けから身体を守ろうとの目的から。その習俗が現代にも伝え継がれているのです。
では『土用の丑のひ』ってどういう意味かご存知ですか?

 
直訳的に説明すると、『土用の期間中にある丑の日』と言うことになります。『丑の日』は毎日に割り振られている十二支のこと。日めくりカレンダーや暦を観ると見ると書いてありますから直ぐに見つけられるでしょう。

では土用とは? 五行の土気を帯びる時期という意味です。
陰陽五行の考え方では、季節にもそれぞれ五行が割り当てられています。春は木気、夏は火気、秋は金気、冬は水気です。
あれ?季節は四季ですからこれでは四行ですね(笑)。

それぞれの季節の移行期を土気として、土用としているのです。
ですから土用は夏だけではなく、春の土用、秋の土用、冬の土用も存在しています。
『土用の丑の日』があまりにも有名なので、土用は夏のこの時期だけにあるとお思いの方も少なくありませんが、実は年に四回もあるのです。

古来この期間は『土を犯すべからず』とされ、地業(基礎工事など土をいじる作業)や穴掘りなどを避ける習慣があります。
現在でもこれを遵守する習いが一部で受け継がれているようです。

土用は四月、七月、十月、一月にそれぞれあり、春は立夏まで、夏は立秋まで、秋は立冬まで、冬は立春までの約18日間。
季節の移行期を表していると言うことが良く解りますね。

まだまだ暑さの真っ盛りですが、土用に入ったと言うことは、季節は確実に秋に向かっています。
明日はウナギでも食べて、暑さとの戦い後半戦に供えましょうか・・・。
皆様くれぐれもご自愛下さいませ。

釈阿理 合掌
 


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